先ほど、午後2時ごろ、わが家の母親犬 ”とみこ”が亡くなりました。
年齢11才、乳癌であちこち転移していると4日程前わかり、ここ数日はふらふら、うとうとしながらも無睡眠状態でした。
昨晩も玄関でうとうとしながら、あごが床につくと”はっ”として、そのくりかえし
寝てしまったら絶対だめだと自分に言い聞かせるようになにかと闘っているようにもーーーー
元気な時の鋭い眼とは程遠く、やさしさに満ちた眼で私をじっと見つめていました。
8年間の思い出がーーーーー、思わず私の目にもじわり、じわり、
朝出かけるときの眼にも何とも言えないさみしさを。
昼帰ってみると、真冬のつかの間の陽光の庭で妻と子供の二匹にかこまれながら、隣から聞こえる子供のはしゃぎ声に関心があるのか、
自分の子どもがいるおとなりさんに興味があるのか、それとも自分のこれからの居場所をさがしているのか、
呼吸も はあー はあー しながら虚ろな眼で見ていました。
ここ2、3日、外に出ているときは庭先にある2mもの擁壁近くからの眺めが気に入っていたようです。
1時に仕事に向かう時、庭の階段上から道路の方を眺めていて、私が階段下から
見上げると うれいを秘めた はじめて見るようなまなざしで、愛おしさ、さびしさを感じられずにはいられませんでした。
そして30分もしないうちに妻から、”とみこ” がいないと連絡がありました。
あの体調でそんなばかなことがあるかと思いながらも駆けつけてみると、本当に擁壁近くの藪にも、どこにもいません。
あの状態で自宅から、しかも階段が13段もあるのに、一体どこに。
まもなく150m位離れたよその庭先で倒れているのを妻が見つけました。
私の家族
私55歳 妻55歳 長男26才 長女24才
初代長男犬プー 1997年没(一才ダックスフンド)
2代目犬 プー 14才(ダックスフンド)
長女犬 とみこ 11才(推定)(雑種)
孫娘犬 まる 3才 (雑種)
孫娘犬 プリン 3才 (雑種)
様子がおかしいくなったのはほんの一週間前、明け方に ”ぜえーぜー”と粗い呼吸をしていました。
昨年乳腺炎ができて、病院につれていくために、シャワーできれいにして、嫌がるのを無理に車に乗せようとした瞬間です。
首輪が抜け、脱走してしまい、その後病院に連れていくことはありませんでした。
その時あきらめずに病院に連れていっていたら。
最近私はこう考えるようになっています。
早期発見すれば、悪性の癌でもなおるように言われていますが、
抗癌治療で本人は苦しみ、家族も苦しみ、結局、ある程度は延命になったかもしれませんが、本当に治療の必要があるのか疑問に思っています。
(今から20年位前の”近藤先生のがんと闘うな” 最近の”大往生したけりゃ医者にかかるな”の影響です。)
”とみこ” は我が家にきて幸せだったんだろうかと妻から尋ねられました。
言葉につまりました。
しかし私達家族は幸せにしてもらったと思います。
”七匹の天使”を家族にあたえてくれ、しあわせな時間を過ごせたこと
私の散歩につあきってくれたこと
ありがとう、とみこ 忘れないよ
お墓は先代プーの横につくりました。
先代プーともども私たち家族を見守ってください。