⑥ n-e house  ビニルクロスと珪藻土 結露の危険性は珪藻土が高い
木曜日 二分の一担当の 藤島友一です。
先週の大雨より一週間経ちましたが待ち遠しい梅雨明けまじかなこのごろです。
悪い予感がしましが阿蘇、龍田地区相当な被害が発生しました。
 数年前、水俣水無川土石流災害地を見学させてもらった時、直径5mはあろうかと思われる巨石の上に家屋が建っている光景には唖然としてしまいました。
以前にもこの場所に土石流があったということを忘れてしまったために、再度悲惨な災害にあってしまったのです。
 (以前のホームページにアップをしていましたが。)
東日本震災にしろ、数十年経てば人々の記憶は薄れてしまい、代々受け継がれていくのは困難であるのが常のようです。
前回のつづきですが、結露対策の定常の結露予測計算でおわりましたが、今回は
3、調湿による効果を見るなら非定常計算
調湿性のある断熱材は、内部結露のリスクを下げることが知られていますがそれを正確に評価するには結露予測を
「非定常」で計算しなければなりません。断熱材が湿気を吸い込んだり吐き出したりすることで、湿度や含水率の挙動が複雑になるからです。
 「定常計算」で求めた結果は「非定常計算」で求めた結果よりも安全側になるので、調湿性のある断熱材の場合であっても、まずは
「定常計算」によって結露判定を行い、それでも結露の危険性が出てくれば、非定常計算を行ってみるというのが適切だということです。
ところで、定常計算ではタイトルのテーマである、ビニルクロスと珪藻土をしてみると、珪藻土が結露の危険性が高いという結果になります。透湿抵抗はビニル壁紙32.9、珪藻土0.08と低くこの条件で表面素材のみを変化させてみた結果です。
(グラスウール16k100、石膏ボード12.5、透湿防水シート、通気層18mmの構成で室内仕上げを珪藻土、ビニル壁紙)
 漆喰、珪藻土等はその調湿効果によって一時的な水蒸気の増加に伴う表面結露は防いでくれますが、内部結露対策には注意が必要です。
July 19 , 2012 , 01:15 AM

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