リフオーム時の耐震化
耐震化が普及しにくい状況を前回かきましたが
リフォームはまたとない耐震化の機会です。
ただ業者の立場からいくら耐震強化をお勧めしてもなかなかお客様に受け入れられないようです。
目に見えないし、効果も実際よくわからない、もう前回のような熊本地震はこないだろう、予算を他にまわしたい等が理由でしょう。
設計者の立場から言うべきことではないですが大地震が頻発する以前は
建築基準法さえクリアするれOKという考えでした。この考えは私だけでなく一般の考えだったのは間違いありません。
法でさえ人命に問題ないならOKという最低限なのにその基準が安心な建物と
勘違いしていました。
設計、建築する立場としては大地震がきても倒壊どころかほぼ軽微な損傷で済む建築物をつくることを構造の目標にしています。
全国的にも早期に倒壊シュミレーションWALLSTATに取り組みました。
不安定そうな住宅プランのケースでは検証をしています。
熊本地震前震でどのような挙動をするのか、連続本震でも倒壊しないのか
また弱点箇所を探して補強するのに活用しています。
今回の能登地震で被災された人が言っていましたが
生きてさえいればあとはどうにかなる
そうだそうだと同感してしまいました。
住宅の構造に携わるものとして人命の尊さを改めて考えたところです。
January 31 , 2024 , 17:25 PM