倒壊シュミレーションwallstat2

【倒壊シュミレーションWALL STATを簡潔に説明すると

建てる前に揺らして住み続けられる耐震性能を確認することができます。】

前回のつづきです。

step1

特別対策した仕様
1、通常計算上、カウントしない既存壁の耐力を最大化
2、小屋火打構面耐力を最大化
3、それに伴う柱引き抜き金物の変更、また引き抜き力0もCP-L金物配置
熊本地震前震の地震波によるシュミレーションです。

結果

危惧された以上の結果でした。

step2

対策
壁配置の見直し、窓開口の見直し、吹抜け面積減少、柱壁直下率のアップ等をしないと
連動本震には耐えられないでしょう。

しかし、もう一度上記変更なしで損壊部分の柱引き抜き金物(耐震等級3)を見直し、2アップ程度を採用してチャレンジ

なお制震ダンパーは前震の段階では配置は考えないが良いでしょう。

シュミレーション自動計算時間約40分間、8回目にしてまずまずの結果

但しまだ前震

現在建築中の建物と同様厳しいプランです、お客様に説明必要です。

step3

熊本地震連動本震でもどうにかクリアしました。

この状況で制震ダンパー設置すればまずはひと安心ですが

可能なら上記記載した項目を採用できたらなお安心ですが。

 

参考まで
(通常プランよりコストアップ分、木材5万円、構造用合板20万円(材のみ)、金物10万円、大工手間15万円
合計約50万円)

工務店としてはプラン段階で直下率、主観的判断等も早い段階で構造的に不利という事をお知らせし、具体的な手段としてこのwallstatシュミレーションで説明すればお客様も納得してもらうのに役立つと思います。

May 25 , 2020 , 12:15 PM

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