地盤調査について

木曜日半分担当の藤島友一です。

藤島工務店の地盤調査について書いてみたいと思います。

一般的に用いらている調査
 1、スウエーデン式サウディング調査(SWS)
   先端がきり状の器具に荷重をかけ、地盤にねじ込み、ある深さまで下がるまでのの回転数によって
   地盤の強度を確認する方法で比較的費用は安く抑えられます。(概算3万から4万)
 2、表面波探査法
   小さな地震波でもある表面波(リレー波)を地表で起こし、その反射時間によって地盤の硬さを調べる方法
   地盤の支持力に加え沈下量(沈下の可能性)も測定できます。固い地盤ほど早く波が進む性質を応用している。
   SWSより若干コストがかかりますが、より正確なデーターを得ることができて、その結果、地盤補強の費用を
   安くできる場合もあります。SWS調査では軟らかい地盤の詳細が分からないため、特に軟弱地盤では有効な方法です。
   (概算4万から5万) 
 これらの調査は新たに建てる住宅の四隅と中央5か所以上で行います。1か所だけでは全体の状況が把握できない。
 また、支持地盤の傾斜が把握できないからです。

藤島工務店の地盤調査

 以前は木造住宅はSWS調査のみでしたけれど、表面波探査法が普及してきたこともあり最近は多用するようになりました。
 わが社の主な施工地域である熊本市東部、菊陽、大津、合志の地耐力はおおかた予想できますが、
 ポイントは
 1、埋め立地の有無
 2、異物の混入の有無
 3、軟弱層の状況
 4、地耐力20kn以上
 
以上を主に報告書で確認しています。
 
 なお、地盤調査会社さんは、調査結果により不同沈下を理由にすぐ補強工事を提案されますが、これはあくまでのアドバイスであり
最終判断は設計者が判断しています。
もっとも悩ましいのが、過剰設計かどうかの判断です。
施工業者としては、より安全な建物にするために補強工事は望ましいところですが.

補強工事は金額にもすぐ反映されますので、判断がむずかしいところです。

補強工事例
1、地盤改良:GL-1mほどの土を砕石に入れ替え
2、柱状改良:GL-5mまでの地盤(地質による)をセメント系と混入す

 
地盤調査報告書を総合判断し、補強するかどうか判断し、最終的には地耐力数値が、
構造計算での許容範囲内か確認します。

なお、べた基礎の鉄筋のサイズ、ピッチ、立上の基礎の配筋に関しては直接地耐力には関係しません。

November 8 , 2012 , 23:59 PM

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