③ n-e house 吹付断熱・基礎内断熱で結露は大丈夫?

木曜日担当の藤島友一です。

結露に関して3回目です。私と一緒に理科の再学習をしませんか。

表面結露のつづきです。

もう少し複雑なメカニズムでおきる表面結露があります。

冬季において障子やカーテンを閉めると開口部の結露が起きる、激しくなるという現象です。

この現象は障子やカーテンは湿気を通しやすいため、開口部表面近くの湿度にあまり

変化はない→一方で障子やカーテンを閉めると室内の熱が開口部に伝わりにくくなり

、開口部の表面温度が下がる→開口部の表面温度が露点に達したり、さらに露点を

下回るような温度になり結露が増える。

熱損失を抑えることと結露を防止するすことを両立させる方法としては、

①断熱性の高い開口部にする。
②室内の水蒸気を少なくする、(絶対湿度を下げる)
③気密性が高く、透湿抵抗の大きい部材を障子やカーテンの代わりに使う。

同じメカニズムで結露が起きやすくなる場所として、押入内部やタンスの裏、非暖房室が
挙げられます。次世代省エネ基準では起きないとされていますが、外皮の断熱性が低い建物では
見受けられることがあります。

3)内部結露
壁や床、屋根の内部といった通常見えない箇所で起きる現象のことをいいます。
目に触れぬためいつのまにか構造材が腐っていたりカビが発生して空気を汚しているということに
気づかない危険性があります。
ただ内部結露に関する情報や認識は少し極端な状況になっているようです。
内部結露に対する認識は理解がほとんどない建築実務者がいる一方、
「こうしておかなければ大変なことになる」といった強迫性の高い情報も出ています。
どちらも通常は確認できない結露であることが原因なのでしょうが、メカニズムを
正しく理解して、冷静で正しい対処方法を身につけておきたいものです。

つづく

 

ミラノ大聖堂(ドウモ)手前の壮観な通りです。

 

 

June 28 , 2012 , 07:00 AM

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