プランニングカルテでよく見られるのがご主人と奥様で外観の好みが違うこと
よく見られるというか8割はこのパターンのようです。
プランは極力矩形に納まるように考えますが外観スケッチする時に悩みます。
施主だけでなく誰が見ても素敵な外観ですねと言ってもらえるためには
明確にどちらかのイメージを意識した建物が結果としては高評価のようです。
両方の中間を採用する場合は余程の検討が必要のようです。
(本物の素材の使用はその点をカバーする役目はありますが)
インナーガレージを要望されるお客様は少ないですが
車好きな人(私もそのひとり)は絶対欲しいスペースですね。
今も自邸はカーポートだけですがガレージを夢見ているこの頃です。
外観上もカーポートにするにしても建物と一体に見えるような選択は必要だと
思います。インナーガレージなら申し分ないですね。
分譲地での配置形状を検討する時の重要な要素が日影の影響です。
最も影響が大きいと考えられるのが南側隣地建物からの日影です。
東西の隣地建物からの影響は避けることがあまりできませんし
南側からの影響に比べて少ない場合が多いようです。
南側隣地にまだ建っていない場合は想定した建物で日影図を検討します。
想定建物も
1,最も影響のある総二階片流れ屋根
2,標準的な総二階切妻屋根
のどちらを選択するか一寸判断に悩むところです。
吉田兼好法師 徒然草
<家の作りやうは 夏をむねとすべし 冬は、いかなる所も住まる。
暑き比わろき住居は、堪え難き事なり>
この格言に長年信じてきました。
高断熱住宅に取り組みだして10年以上経過しましたが
その格言は最近脳裏からすっかり消えてしまいました。
家づくりの旨は夏ではなく冬です。
弊社の家づくりでの夏対策は
西日遮断または極力西側に窓を設置しない、庇を設置、理想は北側以外は外付けブラインド
冬対策は隣家から日影になりにくい位置になるよう計画することです。
出来るだけ北側に計画建物を寄せ、生活の中心であるLDKを南側に配置
そのため日影図で検討することは重要でしょう。