ワイヤーフレームの1.5人がけのソファをラグジュアリーにしているのは、大きなクッション。パンパンにならないように、カバーを少しゆったりさせるのが、リラックス感を出すコツ。ポイントになるクッションは、色や柄も存在感を出して。
夏は洋服がシンプルになるので、大ぶりなアクセサリーは欠かせません。いつも目に入り、楽しんでセレクトできる方法はーーと思っていたら、インテリアの雑誌で見つけました。ハシゴです。インテリアとして使えるハシゴはそのままでも空間のアクセントになりますが、タオル掛けにしたり、アクセサリー用にしたりと、思った以上に大活躍。ハシゴでなくても、ハンガーを壁のフックに掛けて、オブジェのようにアクセサリーをあしらったり、壁の間にバーを渡してネックレスをハンギングしてもいいですね。使いやすく、美しく、と考えると収納もぐっと楽しくなってきます。
花を活けてもすぐにダメになってしまうこの暑さ。とはいえ、花がないのも寂しい。私は夏の花は、極力、小さく活けることにしています。今まで、いろいろな場所で出会った小さな花活けを集めてみました。共通するのは、茎を思いっきり短く、ということ。それだけで水揚げもよくなり、花もちも違ってきます。花首がグラスや花瓶の淵にのるくらい。片方に傾けて置くと、こんもりとしなくても形になります。小さくて少ないので、さみしい感じがするかもしれませんが、空間を生かすつもりでさらりと置くのも、夏らしいと思います。賑やかにしたいときは、器の数を増やしましょう。ささやかな花もたくさんあると、花束のよう。夏らしい花活けを楽しんで。
ジメジメした梅雨の間は、グリーンをたくさん。デッドスペースや、玄関、さらにリビングルームにも、少し背の高い葉物や、お花屋さんで、かなりリーズナブルで売られている葉っぱ(笑)を、わしゃわしゃとまとめて。お気に入りはミント。庭にも生えているので、伸び切ったら、ちょんちょんとハサミで切って、他の葉っぱや花と一緒に活けます。爽やかでドライなミントの香りが、周りにさりげなく漂い、鼻先をかすめるたびに、清涼感を感じられるのです。
私は一年中、花よりグリーン派。花ほど華やかではないグリーンは、何より量が大切です。写真は、リビングとキッチンの間の、幅20cmほどのカウンター。緑の量を感じさせるには、
〈1〉高いところに置く
〈2〉小さな緑はまとめて置く
〈3〉花の葉もグリーンと考える
が、ポイント。私は小さなグラスにベランダのハーブや緑の葉ものを積んで挿し、銀のトレイにのせてまとめています。立派な観葉植物がなくても、小さなグリーンを集めれば爽やかなコーナーに。夏の生き生きとした緑を部屋に取り込みましょう!
涼やかなグラスで飲む暑い午後のアイスティ、肌寒い日にソファの上でくるまる柔らかなブランケット――季節ごとにインテリアや小物をほんの少し変えるだけで、日々の暮らしがより豊かで情感のあるものに変わります。
いつもの空間に、アイテムを1つプラスする
いちばん簡単にできるのは、涼しげなアイテムをプラスすること。1つ取り入れるだけでも空間に夏らしい雰囲気が漂います。
・光の強い季節は、「影」も空間を彩るアイテムに。
「ブルーのグラス」
・ガラスのピッチャーがぐっと夏らしさを演出。
・ベッドヘッドに布をかけるアイデア。これを涼やかな素材や色にしてみては?
「布のマジック」