床梁の長さ3間を超えると

ほぼ総2階のプランは構造上問題というか懸念される不安要素が少ないと考えられます。

ただリビングが大空間の場合は不安がよぎります。

 (以前も何度かこの問題はとりあげていました。)

床梁の長さが3.25間、3間超えると一寸不安になります。

その大梁に床小梁が3本取りつくというか負荷である集中荷重が3本かかります。

 (その小梁に2階間仕切り壁がのりその柱にその上の屋根荷重もかかっています。

  鉛直荷重は計算上考慮されますが2階間仕切り壁は通常水平力に対しての耐力は

  無視しているので実際は梁に負荷がかかりその分割り増しした梁として考慮する必要があります)

ウーン?これでいけるだろうかと不安に思いました。

リビング大梁の下に柱の設置を提案してもらおうかと頭をよぎりましたが

一応このままでどういう結果になるか構造計算すすめました。

結果として

 無等級の梁・米松120*420

と一般流通材としては最大級の梁せいとなりました。

おそらく流通上の問題で等級のある集成材の採用となるでしょうから

上記の問題を含めての採用を考えています。

 もうひとつの懸念として

リビングのべた基礎の短辺が2.75間のため

通常べた基礎厚さ150mmですが175mm必要となりました。

標準仕様以外の採用は現場でのミス発生の可能性が大きいので

慎重な検討が必要です。

最初の構造計算終えての報告ですが今後上記の点を含めて検討していきます。

【構造的なことをとりあげると不安を与えるのでしない方がよいと考えているひとが

多いのは承知しています。また住宅の専門である工務店だから構造に問題のある家は

造らないはずと考えているお客様が多いのも承知しています。

何の問題もなくプラン通りスムーズに家が出来上がるのが理想です。

ただその過程では法規定クリアは当然として、大地震でも損壊の少ない構造計算、

構造材納期、ミスの少ない現場施工等の課題を解決して

出来上がっていきます。

 実際は構造計算規定も方針の相違、曖昧なところもあります、いろんな状況があるなかで規定することは

困難だからでしょう。最終的には設計士の判断に委ねるという方針が審査機関では一般的のようです。】

 

May 23 , 2022 , 11:47 AM

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