2階建て南側下屋プランは要注意

本格木造住宅風といえば下屋(1階部分)を四方に、2階部分を中央に配置というのが多いパターンでした。

ただ現在はその選択はデザイン重視かもしれませんが採用がすくなっているように思います。当然省エネ、コスト面でも不利ですがあまり考えられていないと思われるのが耐震性です。

1階中央部分は大空間となるLDK配置となることが多く、その中間に2階南外壁が載ることが問題なのです。

LDKの東西巾は2間(3,640mm)以上確保するため2階梁も2間となりその上に重量があり耐震壁でもある2階外壁が載るため最大の応力がかかることは容易に想定できます。(益城地震でも新耐震基準の建物でも倒壊が報告されています)構造計算ソフトでも同上の条件では適用外の扱いです。

稀に外観上このタイプをこのまれるお客様がいらっしゃいますが安易に採用はしてもらいたくない構造です。

ただプラン段階で不安な構造と思われる場合は

倒壊シュミレーションwallstatで建てる前に揺らして住み続けられる耐震性能を確認することとしています。

それでどうにかクリアしても私としてはあまり薦めたくはありません。

September 13 , 2021 , 10:46 AM

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